ある伝統のはじまりが、時が経つにつれて忘れ去られることは珍しくありません。
なぜイソップがいつも「re」から始まる言葉を好むのか、その理由を正確に覚えている人はいません。たとえばレゾルート ボディバーム、レデンプション ボディスクラブ、リフレッシュ バー ソープ、レバレンス ハンドウォッシュというように、私たちの製品名の大部分は「re」から始まります。おそらくそれは、イソップがこの接頭辞の意味する、回帰すること(returns)を重視していることと関係があるでしょう。

そしてゼラニウム ボディケア製品がこの「re」から始まる命名の約束事を初めて破る製品となった一方で、「re」から始まるある言葉が、このシリーズの核となりました。それは、鍵となる成分であるニオイテンジクアオイ(学名:Pelargonium graveolens)*の見事な香りに対する「敬意(respect)」です。このことはイソップにおける言い伝えのなかで、コレクションを誕生させた原動力として具体的に語られています。まず、ゼラニウム ボディクレンザーとゼラニウム ボディトリートメントが誕生し、続いてゼラニウム ボディバーム、そして最後にゼラニウム ボディスクラブが誕生しました。
- *香料
科学者と強く香るコウノトリ:ある寓話
「強く香るコウノトリ」は、一般的にはローズゼラニウムとして知られる植物の学名「Pelargonium graveolens(日本語名称:ニオイテンジクアオイ)」の語源から来ています。「Pelargonium」は、ラテン語でコウノトリ(Pelargos)を意味しますが、花の果実の形がコウノトリのくちばしに似ていることが名前の由来と言われており、また「graveolens」はラテン語で「強く香る」という形容詞を意味します。安定的な組成と際立つグリーンの香りを特徴とするゼラニウムの葉のエッセンシャルオイルは、当時のイソップの科学者たちの心を捉え、やがてコレクション初の製品、ゼラニウム ボディクレンザーの誕生へと結実しました。

1998年 ゼラニウム ボディクレンザー
1990年代という遠い昔、革新志向のイソップ社員たちは、ボディウォッシュの市場を当時席巻していた、勢いよく泡立つ、化学合成された香りの石けんに対して疑問を抱きました。そして、これとは対照的な、心が浮き立つようなエッセンシャルオイルの香りが広がり、肌に優しい使い心地でありながら、すっきりとした洗い上がりを実現する新しい製品を作ることが満場一致で決まりました。研究室は、最終的に製品の名称として採用された緑豊かに香る成分を特徴とする、泡立ちの少ないシャワージェルの調合に取りかかりました。
こうして、イソップ初のボディクレンザーであるゼラニウム ボディクレンザーが誕生しました。1998年に発売された、既存のボディウォッシュと一線を画すこの製品は、効果的な成分が豊かに配合され、魅惑的に香り、幅広い肌タイプに適しているという、私たちの研究室が掲げたチェックリストをすべて満たしていました。
ゼラニウム ボディクレンザーは即座に成功を収め、その効果的な処方と爽快な香りは、開発者と使用者双方を魅了しました。しかし、この実り多き年に発売されたゼラニウム製品は、これだけではありませんでした。

1998年 ゼラニウム ボディトリートメント
イソップ研究開発チームは、初のボディクレンザーに加えて、ふたつめのゼラニウム製品であるゼラニウム ボディトリートメントを発売したことで、1998年にもうひとつの伝説的な貢献を果たしました。
イソップのボディケアカテゴリーにそれまで存在しなかった、しっかりと肌を保湿するボディオイルは、肌をやわらかく整える効果的な製品であり、肌にうるおいを与える植物由来のオイルの恩恵を生かして作られています。単体で使用することもできますし、お好きなイソップのボディバームと重ねづけすることで、さらに濃密なうるおいをもたらすことができる、幅広い用途に適した製品です。
この製品の誕生により、世界中に遍在する乾燥肌の持ち主たちに喜びがもたらされました。そして、祝祭は9年後に再び花開くこととなりました。

2007年 ゼラニウム ボディバーム
ボディクレンザーとボディトリートメントという2つの製品が生まれて以来、ほぼ10年間にわたりゼラニウム シリーズの愛好者たちを充足させ続けてきましたが、その間、イソップの科学者たちは、ゼラニウムの香りがもたらす嗅覚の喜びを保ちながら、別の形で肌がうるおうような新しい製品の開発に注力していました。常に想像力豊かな課題解決者である研究室のチームは、グリーン、シトラス、フレッシュな香りを大切にしながらも、ボディクリームの質感を好む人々のためのハイドレーターを作る作業に着手しました。そして、肌をやわらかくしなやかに整えてうるおいを与える、重すぎない使い心地の処方が開発され、持ち運びに便利なチューブタイプとボトルの形で販売されました。その名は、ゼラニウム ボディバームです。

2010年 ゼラニウム ボディスクラブ
ゼラニウム ファミリーは、その香りと同じくらい瑞々しい緑を湛えていました。しかしそれにもかかわらず、いまだ何かが欠けていました。
長年にわたり、全身を効果的に角質ケアができる製品を求める声がお客様の間で数多く上がり、コンサルタントにこの要望が繰り返し伝えられました。そこで、今やお馴染みのゼラニウムの葉とシトラスのエキス(香料)をブレンドした処方が開発されました。この製品には、肌表面の汚れを落とし、すっきりと洗い上げるだけでなく、軽石と竹の茎*が古い角質を取り除き、優しく肌を磨き上げるという新たな効果も加わりました。
週に1回または2回ほどの使用を目的として作られたゼラニウム ボディスクラブは、包括的な洗浄を実現しつつ、同時に角質ケアができるボディウォッシュであり、これまで数十年にわたり人々の嗅覚に喜びを与えてきたあの陽気なグリーンの香りによって、感覚にも爽快さがもたらされます。
- *軽石(研磨・スクラブ剤)、バンブサアルンジナセア茎エキス(皮膚コンディショニング剤)
物語の教訓
私たちの名前の由来である寓話作家は、驚くほど愉快な物語を語るだけでなく、それぞれの寓話の根底にある教訓を物語の最後に述べることでも知られていました。ゼラニウム ボディケアの物語の教訓は、長い年月を経ても爽やかさを維持することは、十分に可能であるということです。

‘Life never becomes a habit to me. It’s always a marvel.’
Katherine Mansfield




